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ゲームが教える世界の論点

藤田直哉/著

数日前にニューヨークタイムズの記事を引用し、ゲームに対しての考察が書かれている記事を目にしました。


それは、「ゲームというバーチャルな遊びが、リアルの世界に影響を与えつつある」という言葉で、この本の中にも同じような表現が見え隠れしていた事を思い出し、急に紹介しようと思い至りました。


この記事内で引用されているニューヨークタイムズの記事には、「ウクライナの兵士たちは、戦場でもワールドオブタンクスなどのオンラインゲームを楽しんでいると書かれており、その上、そこで学んだ事(チームワークの重要性や戦術)を実戦に生かしている者もいるという」様な内容が書かれていたとの事。もしそうなのなら、この本のはじめにで書かれている「近代的な人間の内面は、本を読む事で沈思考し理性的な判断をするように人を訓練させた。そうだとすると、書籍では無くゲームやSNSなどに多く触れるようになった人々は近代的自我とは異なる内面を持つようになっていると推測される。」そして「本書が『ゲームの思想として読み解きたいのは、ゲームというメディアがもたらした(かもしれない)影響についての反省的自覚を織り込み(中略)現実と格闘する為に、ゲームというメディア特有の性質を生かして行われていることについてである。』」と、ただし、ゲーム害悪論やゲーム叩き論でないことをキッパリと否定している。はじめにの最後に再度「ゲームは時代を映す鏡である。現在の悪戦苦闘がそこには映し出され、そして、ゲームでしか可能でないかたちで答えを模索しているのだ。(中略)私たちの未来を作りあげていく上でもさまざまに示唆し、発色するものがあるはずだ。」とはじめにを締めくくっています。


本書は章立て毎にテーマをあり、それに合ったゲームを取り上げています。ゲームを知らない読者でもわかるようにストーリー(概略)が最初にあり、そのゲームをプレイする事でプレイヤーはどんな問題にであうのか、どんな感情が芽生えるのか、などが考察されていたり示唆されていたりします。


章立てのテーマは陰謀論から生命の神話まで幅広く、また、現在を映している実態も書かれています。


ゲームの進化が世界とどのように関わり始めているのかのほんの一端ですが気になる人はお勧めできると思います。

(武蔵境駅前店 k・y)




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  • 出版社/メーカー


    集英社




  • ISBN/JAN


    9784087212495












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