「ジョーカーゲーム」を始めとして、角川よりジョーカーゲーム4部作を読んでいる私には、今回の文庫新刊に並んでいた表紙をみて、「ジョーカーゲーム」を彷彿とさせる表紙でちょっとワクワクしながら手に取りました。
「ジョーカーゲーム」の4部作はスパイ学校D機関とそれに関わる(生徒や卒業生)の精鋭達が第二次世界大戦を舞台に諜報合戦を繰り広げる話です。
「アンブレイカブル」の表紙を見ながら「ジョーカーゲーム」を思い出しつつ、手にとって背表紙にある内容紹介に目を通してみると、『内務省役人クロサキとプロレタリア文学者小林多喜二、川柳で時代と戦う鶴彰、哲学者三木清。信念を貫き続ける彼らに、クロサキの影が迫る。輝ける男達を描いた、希望と感動のスパイ・ミステリ』(内容省略)というような事が書かれていました。本書の内容は4編の作品からなり、それぞれが完結しています。しかし、全編を読み進めると違う話の見え方があらわれる。おすすめの一つです。そして、この作品には実在の人物が使われているからか、実際に起こったように思える所がおすすめの二つです。それ以外にも色々とありますが、これ以上作品に触れると私の文章能力では、ネタバレという野暮をしてしまいそうなのでこれにて筆を置きたいとおもいます。
(あきる野とうきゅう店 k・y)
フェア/カテゴリ
書店員おすすめ
出版社/メーカー
KADOKAWA
ISBN/JAN
9784041134757