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ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

奥野克巳(著)

ボルネオ島の森で、狩猟採集中心の暮らしをしているプナンの人達と一緒に暮らして文化の相違を研究するのが文化人類学です。そして、此の本の著者は文化人類学者であり異文化コミュニケーションを研究されている奥野先生です。


プナンでの出来事は面白く興味深い実態が書かれています。しかし、奥野先生は学者なので、「なぜそのような事をするのか」「どうしてそのような発言をするのか」をプナンでの生活を観察しブナンの人達との対話を通じて彼らの独特の考え方を考察しています。


テレビで森林の中で生きている人達や部族の人達を見る事はありますが生活を詳しく知る事はなく、本書を読んで森で生きている人の生活実態が分かる部分はとても面白いです。そして、奥野先生が生活実態や習慣から彼らの価値基準や常識を考察している所は興味深く読めます。その上で奥野先生は倫理やモラルやマナーについてまでも考察されていて私のような学が無い者には理解が難しい部分もありましたが、しかし、私なりに読み進める事が出来ました。


家が一番好きな私にとって、海外の見ず知らずの土地を知る事ができて、刺激を受ける事が出来た上に、文化人類学の先生の物の見方考え方も知れてとても良かった本でした。

(あきる野とうきゅう店 k・y)





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  • 出版社/メーカー


    新潮社




  • ISBN/JAN


    9784101045719












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