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どくヤン!読書血風録

左近洋一郎(企画/原案)・カミムラ晋作(イラスト)


最近、コミック売り場でヤンキー物の作品を見かけることが増えてきている。



『ギャングキング』(講談社 柳井大樹)、『東京卍リベンジャーズ』(講談社 和久井建著)といった男性を中心に人気を博している作品だけではなく、 不良男子校生と盲学校に通う少女の出会いを通して目にハンディキャップを持つ人の世界を描いたラブコメディ『タンキー君と白杖ガール』(KADOKAWA うおやま)や、アラサー女子と自転車屋さんで働く不良青年の恋愛模様を描いた『自転車屋さんの高橋くん』(リイド社 松虫あられ)、不良でいじめっ子なのにさり気ない優しさがほっこり笑える『微妙に優しいいじめっ子』(講談社 もすこ)等、近年は女性向けのヤンキー漫画も多い。


そんな中でも、本書は最も異質な作品だといえる。ごく普通の男子高校性の野辺が不良高校に転校してくるところから物語は始まる。


不良高校といえば、喧嘩やカツアゲ、授業放棄といったイメージがあるけれども、この学校では金銭ではなく本を恐喝して奪うブックカツアゲ。通称「ブッカツ」が蔓延し、シンナーを吸うのではなく本のインクの匂いを吸引する「本アンパン」。通称「本パン」の常習者が後を絶たない。
そんな「毘武輪凰高校」は、読書をこよなく愛する者なら誰でも受け入れる、他校とは一際異彩を放っている不良高校なのだ。彼等は夏目漱石の『こころ』の冒頭をいとも容易く暗唱し、愛読している作家を校舎の壁にスプレー缶で落書きする。
在校する不良生徒も探偵小説やSF、時代小説が好きから、私小説や官能小説、絵本にラノベ好きと、バリエーション豊かな読書ヤンキー揃っていて、趣向の違いから喧嘩をすることもあれば、互いの好きな作品を分かち合い、意気投合することもある。未だかつてない新しいヤンキー漫画がこれからも続々と様々なジャンルの読書ヤンキーが登場していくだろうし、どんな展開で大いに笑わせてくれるに違いない。
普段は小説しか読まない人にこそ読んでもらいたい、今最も熱いビブリオヤンキー漫画だ。(文教堂 青柳)




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  • ISBN/JAN


    9784860114671






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