戦い続けた主人公達が東京へ入る直前で前の巻は終わっていた「イクサガミ」の続編。
最新巻の今回は「蠱毒」の開催者が集まる所から始まるのですが、このデスゲームの目的がわかる事なく主人公一向の東京入りに場面が切り変ります。
開催者の集まりでの少しの緊張感から東京に入った主人公達に場面が変わると一気に緊張が解けていて、第二幕のデスゲームまで一時の幸せそうな時間が書かれています。
この場面を読んで、仲間達やゲームに参加しているけれども出来れば殺しを行いたくないと思っている人達と、これまで通りにうまく協力をしてこのような幸せな感じのまま終わってくれないかなと思ってしまいました。しかし、「蠱毒」を主宰している人物はそんな事はさせないように第二幕のゲームが始まります。始まってしまうと、主人公の過去の因縁や仲間の裏切りなどで激しい戦いが待ち受け続けます。そして、「蠱毒」の主宰者の真の目的が露わになります。
前3冊で酷い殺し合いでの中に少しずつ協力者を見つけてなるべく戦いを避けながら、東京に来たのを読んできた一読者としては、主催者が協力させずに殺し合いになるように状況を設定した事に絶望を感じながら読み進めていました。東京に入るまでに主人公と少女に出会っていた東京入りした蠱毒参加者はこの少女を助けてゴールに辿り着けるように行動します。その思いは色々だがそれは何か大事な思いを守っている事が心にグッと刺さったり心臓が握られるような感じになったりしながら最後まで一気に読みました。最後は彼女に希望を託した事に対して救いがあった事で温かい心持ちで読み終わりました。天地人神の4冊もありますが、疾風怒濤という言葉がピッタリで一気に読めます。そして、さすが今村先生です。怒涛の中にドラマが詰め込まれて読後感は嫌な感じは無い作品になっております。
どうぞ、主人公と一緒に疾風怒濤の時間を味わってみませんか。(河辺店 Yamaoka)
フェア/カテゴリ
書店員おすすめ
出版社/メーカー
講談社
ISBN/JAN
9784065404577