好きという気持ちは見えないけれど、好きな人が見えなくなることは嫌だ。
この世界には、なかなか「ずっと」というものは存在しなくて、人はいつかいなくなってしまう。
わかっているからこそ、今に甘えてはいけない。いのりのように、誰かの幸せを心から祈ることができるようになりたい。
誰かを愛してしまうと、誰かは愛されなくて。人間は弱いから、人を好きになるだけではダメなような気がしました。
誰かのことが好きな人が、この物語にはたくさん登場します。それぞれの愛が交差して、何かを得る代わりに何かを失う。どうして、好きになるだけではだめなのか。ぜひ考えてみてください。
幽霊になったいのりと、いのりのことが好きな理人の青春ミステリー。理人のいのりへの恋心は、歳を重ねるごとにどんどん進んでいくが……。
最初から最後まで、どんでん返しの連続。色んな人の想いに、心を引っ掻き回される。これはもう、読むしかない!(溝ノ口本店 山根)
フェア/カテゴリ
書店員おすすめ
出版社/メーカー
星海社
ISBN/JAN
9784065225240