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税金下げろ、規制をなくせ

渡瀬裕哉/著


 著者は、2016年アメリカ大統領選挙の時、テレビ局に取材を受けた際トランプが大統領になる可能性が高い事をアメリカのデータや情報などをあげて説明したもののテレビ局側にトランプが勝利すると言っている変な人と取り上げられた事を笑いながらネットメディアで話しているのを目撃した事がある。
 しかも、今年の夏頃には、トランプ再選がヤバイとネットメディアで話しているほどのアメリカ通、そんな彼がなぜ、減税と規制廃止をについて書こうと思ったのだろうか。



 それについては、本書の中でこのように述べられている。
 「僕は1981年生まれで、バブル崩した頃は10歳前後でした。10歳以前の記憶など曖昧ですから、物心がついてからというもの、日本経済が壊れていく過程しか見ていない世代です。「真面目に働く人が報われる社会を作りたい、それなら現場でどうすればよいのかを学ぼう」、そのような思いを描いて政治家事務所の門を叩きました。大学に籍を置きながら、自民党事務所で数年間、ほぼ休む事なく朝から晩まで、身を粉にして働きました。その後、与野党の枠を出て選挙戦略の組立や首長マニュフェストづくりの仕事に数年間携わりました。こうした、一連の活動の中で 中略 彼らとの触れ合いの中で得た経験が今の自分の根幹となっています」



 この文章だけだと、なぜ、彼がこれ程アメリカ通なのかが見えてこないが、本書の中に、真面目に働く人が報われる様に運動している団体がアメリカにはある事が綴られていく、30年間変わらない世の中を変えるにはどうすれば良いのかを学生時代から考え行動し続けた事により出会った縁に導かれた結果アメリカの保守派団体である全米税制改革協議会と出会う事になります。


 そして、アメリカの経済の回復が実はこの団体と無関係でない事、また、バイブル的な本がある事、そして、これはモデルとして、日本で行うことが出来ると確信をした彼が、地道に減税を広げる運動を起こしている事について述べているのが本書である事に注目して頂きたいですのです。 政治経済の話は難しく手に取りにくいと思われる方もおられると思います。しかしながら、この本は、彼が日頃から話している言葉によって成り立っているので読みやすく、彼が政治と関わっていたからこその興味深い話を織り交ぜて語られております。30年の不況を抜け出したい、それは、経済だけの問題だけではなく、まさしく政治での問題でもある事がよく分かりまた、読みやすいのに、内容が濃い本書、これで、お手頃価格な880円一度本書をお近くの書店で手に取ってみてください。(あきる野とうきゅう店 K・Y)




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  • 出版社/メーカー


    光文社




  • ISBN/JAN


    9784334045036






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