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あたごの浦

脇 和子 再話 / 脇 明子 再話 / 大道 あや 画

ある、お月さんのきれいな晩のこと。
月の光に浮かれたおたこが浜辺に上がっておなすびを食べていると、鯛が現れて演芸会をしようと提案して……。



子どものころに大好きだった絵本です。調べてみたところ1984年に「普及版こどものとも」の一冊として刊行され、1991年に「こどものとも年中向き」として再刊、さらに後にハードカバー絵本になった作品で、私がかつて読んだのは最初の月刊誌版です。今でも入手可能であることに感動してお勧めしようと決意しました。



讃岐の方言で語られる文章と、魚たちのやりとりの何ともとぼけたゆるーい味わいが面白くて、何度も口に出して読んだ記憶があります。
特に誰かが芸を披露するとみんなが「みょうみょうみょうみょうみょうみょう」と囃し立てるのが子ども心にツボに入ってよく口真似していました。そして大人になってからこれは「妙」と言っているのだと知りました。昔はただ音が楽しくて気に入っていたのですが、そんな高雅な褒め言葉だったのですね。声に出して読みたい日本語です。
絵に描かれる(この絵がまた素晴らしく魅力的です)幻想的な月夜の浜辺、そこを舞台に繰り広げられる魚たちの演芸会、幸せな夢のような光景をこっそり覗き見ている気分にさせてもらえます。



今読み返しても、美しい月の光に照らされた魚たちがほのぼの可愛くて本当に楽しそうで、じんわり元気になれます。子どもも大人も、是非どうぞ。

(河内長野店 樽野)




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    福音館書店




  • ISBN/JAN


    9784834011944







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