この本は読売新聞に「古今をちこち」として2017年9月〜2022年9月まで掲載されていた歴史エッセイを纏めた本です。
そして、かなりライトな歴史好きの私にも難なく読める本であります。また、新聞に掲載されているからだと思うのですが、その時々の世相に合わせた話も盛り込まれています。
そしてこの本は、私達が思っていた歴史的な事柄が、実は違うという事を新しい古文書を発見した磯田先生が、多くの知識と古文書の文章で読者である私に教えてくれています。学校では、色々な制約があるので教えて貰えないと思われる多くの話が詰め込まれていてお得感万歳な本であり、先生と一緒に歴史探訪に出かけているかの様に読める一冊であります。
内容は、ネタバレをしたくないので、目次から少し抜き出すと「忍者ミッションインポッシブル」や「家康が受けた外科手術」「日本人のチョンマゲのやめ方」など。
これはほんの一部分であり、時代としては戦国から幕末、そして、コロナ禍になった時期には疫病に関連した歴史話があった事もここに書いておきたいと思います。
古文書によって浮き上がる歴史がこんなにも面白いとは、個人の見解となりますが、少しでも歴史に興味を持たれた方は、本書を手に取って中身を覗き見して損はないと思います。(武蔵境駅前店 k・y)
フェア/カテゴリ
書店員おすすめ
出版社/メーカー
中央公論新社
ISBN/JAN
9784121027290