「リンゴを買って五分で戻ってくるわ」と笑顔を見せたあと、南雲みはるは姿を消した。
なぜ彼女は突然姿を消したのだろうか。なぜ彼女は失踪したあと連絡してくれないのだろうか。
そして、こんなにも熱心に彼女の行方を捜してしまうのはなぜなのか。
自分でレールを引いてその上を走るような「僕」では「偶然」の連続によって失踪してしまった
彼女に決して会うことはできなかった。
物語にけりがついたのは、彼女に再会するためにやってきた「偶然」に跳びついたときだった。
もしあなたが「偶然」このレビューを目にしたのだとしたら、思い切ってみてもいいかもしれません。
(東陽町駅前店 大塚)
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出版社/メーカー
光文社
ISBN/JAN
9784334733865