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アコギなのかリッパなのか 佐倉聖の事件簿

畠中恵(著/文)

2006年に実業之日本社単行本で発売され、新潮社で文庫化で発売された作品に雑誌掲載された短編作品を1作品特別収録として追加されて実業之日本社より今年(2023年)6月に発売されました。



この作品は、題名にもついている佐倉聖が主人公である。彼は、元国会議員が運営している事務所にて事務職員として働いている。しかも、大学に在学している勤労学生なのである。


この上司である元大物政治家の大堂剛は、若手政治家の勉強会の会長を未だ続けている事で、政治家達がこの事務所の主である大堂に色々な問題を持ち込んでくる。そして、奇妙で珍妙な事件は一番下っ端の聖の受け持ちになるのだ。


女性議員は後援者の飼い猫の色がコロコロ変わるという怪異事件の話を持ち込み、若手議員は後援会幹部の殺人未遂事件の解決を求める。など色々な事件の解決する為に東奔西走する話なのである。


特別収録作品は女性の恐ろしい一面をサスペンスとして書かれていますが、畠中恵先生の眼差しが暖かいのか、惨殺や猟奇的な怖さではなく、人として誰でも陥る気持ちがあるきっかけを経て普段なら起こさないような行動を起こすコワさが読後にある作品です。(作品について書きすぎてしまったかな?)


畠中恵先生の話なので人情的な話で飲み物片手にゆっくりと読める一冊になっております。お八つタイムのお供に1冊いかがでしょうか。


(武蔵境駅前店 ky)




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  • 出版社/メーカー


    実業之日本社




  • ISBN/JAN


    9784408558141










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