「智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ」は夏目漱石の「草枕」冒頭です。
小さな食い違いや些細なすれ違いから、大きな亀裂が生じる事態はよくあること。
対人関係を扱った書籍は通年ビジネス書売場の売れ筋です。
今回ご紹介するのは「少女ポリアンナ」。
母とは幼いころに死別。そして貧しい牧師の父にも先立たれた11歳の女の子は、初めて会うおばのところに引き取られます。
義務で姪を扶養せざるを得なくなったおばポリーは彼女に冷たい態度で接するのでした。
しかし、ポリアンナは持ち前の明るさで亡き父から教わったゲームを始めます。
どんなに大変な状況でも嬉しいところを見つけ出す「嬉しい探しゲーム」。
最初はいぶかしんでいた人にも次第に広がっていき、町中の人がやり始めるのですが、そんな時ある事件が発生し・・・。
読後誰もがこのゲームの虜になるでしょう。
やり方はいたってシンプル。かつ、効果的です。
幾多のビジネス書にも負けていません。
「とかくに人の世は住みにくい」と嘆く前に、私が、あなたが、みんなが、実践したら嬉しい!
児童書の「ポリアンナ」も各社から出版されています。
親子で楽しんでいただけたらさらに嬉しい!!
(溝ノ口本店 太田)
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出版社/メーカー
KADOKAWA
ISBN/JAN
9784041007549