神戸大学大学院理学研究数学専攻教授である著者が、ご自身のお子さんと過ごされる中での事を綴った本になっております。
題名に算数とあるので、多くは、子どもの算数の間違いや計算を使った遊びに対して数学者としてどの様に子どもが算数を理解しようとしているかを推論されており、大人が思うより子どもは別の見方で複雑な思考がある事や一貫した考え方を持っていること、また、そこにある子どもの学びについて考察をされている本になっております。
この本は岩波科学ライブラリーというシリーズの中の1冊として出版されています。エッセイですが、やや学術的な書き方に近いので、人によっては硬いと思われる事があるかもしれませんが、子どもと教授の算数を楽しんでいる話は楽しく読めます。
読んでいると、エッセイとしての面白さだけでなく教授の子どもと一緒に算数をやり直している様に思える本でもあります。教授がエッセイといえども算数や数学について教えてくれている所もあり、読み応えのある1冊です。(武蔵境駅前店 k・y)
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出版社/メーカー
岩波書店
ISBN/JAN
9784000297028