世界一幽霊を愛する国、イギリス。彼の国の古城には必ずと言って良いほど幽霊話があり、彼らはその地の歴史に根差し、民衆の想いによってこの世に留められている存在である。
古城を巡って幽霊を探訪し、教科書では学べない生の歴史を体感してください。
古いお城やお屋敷には怪談は付きもの、かもしれません。日本でも、他の国々でも、そんな話はたくさんあります。が、ここまで多いのはやはりイギリスだけでしょう。むしろいるのが普通、いないわけがない、くらいの勢いで幽霊話が語られます。お化け好きには天国のような国ですね。
ロンドン塔のアン・ブーリンやエドワード5世兄弟その他大勢、ハンプトン・コート宮殿のヘンリー8世とその妃6人中3人その他大勢、エディンバラ城のミステリアスな伝説の数々。紹介されるどのお城も一体何人いるんだと言いたくなるくらいです。
現役の宮殿であるウィンザー城やバッキンガム宮殿にも当然のようにいらっしゃるようです。日本のように「祟る」という話はあまりないので、怖くはないのかもしれませんが、これもカルチャーギャップと言うのでしょうか。
キャサリン・オブ・アラゴンやアン・ブーリン、エドワード五世など日本人の感覚でも化けて出るのが納得できる人もいれば、エリザベス1世のように全くそんな理由がなさそうに思える人もいます。かと思えば日本でなら御霊神になっていそうなリチャード3世などは幽霊話がないのですね。これも興味深い違いです。
また、同じ人物が複数の場所で「出る」とされていたりするのも面白いです。生前縁のあったあらゆる場所で語られる人もいます。「どういうこと?」とも思いますが、背景にあるのが民衆の思い入れなら納得できますね。
お城好きの方も歴史好きの方も幽霊好きの方もイギリス文化に惹かれる方も、深く楽しめる一冊です。(河内長野店 樽野)
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エクスナレッジ
ISBN/JAN
9784767831367